栄養“知識”過剰摂取の幸福感@国際栄養学会
国際栄養学会で“栄養知識”の洪水を浴びています。
朝8時から19時まで約8つのシンポジウムが同時並行で行われ、タイトなスケジュールの運行がほぼ1週間続きます。
国際学会では出来るだけ俯瞰的な知識を得るため、自分の専門以外のセッションも積極的に聞こうとするのですが、専門内でもなかなか魅力的なシンポジウムが多すぎで困ります。
より専門的な知識は学術論文から得られるので、その分野の大きなトレンドを知ることのほうが、私にとって国際学会の醍醐味となっています。
国際学会で感じるのは、プレゼン能力は国や性別というよりも、個人の能力差が大きいなということです。まぁ、毎回思うのですが。
惹きつけるプレゼンは、“序盤のユーモア”と“会場全体への視線の送り方”がキーポイントと見ています。
また、栄養学分野なので、会場をざっと見ると、参加者の半分以上は女性なのですが、シンポジウムのスピーカーは圧倒的に男性が多いです。
女性は、ペネロペ・クルスのような人がたくさんいてちょっとドキドキします。
また、学会のデジタル化がだいぶ進んで来た印象です。
一つは、電子ポスター導入のため、筒にいれてポスターを大事に運ぶ“学会のいつもの風景”がなくなりました。
その電子ポスターは、専用のプリンターでどの発表も自由に印刷もできるため、配布用のプリントの準備なども必要ありません。
実に発表者フレンドリーですね。
もう一つは、学会用のアプリCongress Appも登場し、発表の検索やスケジュール管理がし易くなりました。
そして、学会場でのiPad保有率は相当高いですね。私の隣の席に座った70歳以上と思しき“おばあさま先生”も、自在にiPad使っていました。
学会では当たり前ですが、自分の知らないことがこんなにあるんだと痛感させてくれます。その知らないことを知ることにゾクゾク、ワクワク感を感じます。
さらに、会場では、学びたいという“知識欲求熱”を持った人たちが国内の学会の何倍もいます。そのような場所に身を置くことに何とも言えない幸せを感じるのです。