夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

『科学のごちそう 〜試験管からのレシピ〜』

 先月、分子調理研究会の2018年度総会・勉強会・親睦会を行いました。

 その際、来日していオーストリア・グラーツ大学のトレイバーフリッツ先生に一冊の本を頂きました。

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 『Science Schmankerl: Rezepte aus dem Reagenzglas』というドイツ語の本です。日本語では『科学のごちそう 〜試験管からのレシピ〜』とでも訳すのでしょうか。

 フリッツ先生が共著者になっています。

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 風味や食感がなんとも予想しにくい魅力的な料理のレシピが、全77品掲載されています。

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 料理と科学にまつわる本が最近、特に海外で多く発刊されている気が致します。日本ではさほど見かけないのですが、食品添加物や科学(化学)に対するアレルギー反応が日本では強いことが少なからず影響しているのでしょうか。

 増粘剤など食品添加物は、すでに介護食(嚥下調整食)の現場ではなくてはならないもので、上手に使うとさまざまな食感を生み出すことができ、食のバリエーション、食文化の拡大にとても有能なツールです。

 分子調理研究会でも、アカデミック会員が中心となって海外の科学と料理に関する本の翻訳作業を行っています(来年、出版予定ですので、出版間近になったらアナウンスします)。

 個人的にも、分子調理法による和食の奇抜なレシピ本を出したいと思っております。ご興味ある出版社の方、是非ご一報ください。

Science Schmankerl: Rezepte aus dem Reagenzglas

Science Schmankerl: Rezepte aus dem Reagenzglas

  • 作者: Helmut Jungwirth,Fritz Treiber,Nadine Kermeter,Kerstin Jungwirth
  • 出版社/メーカー: Amalthea Verlag
  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: ペーパーバック
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