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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

「スイーツ×テクノロジー」イベントで感じたこと

 BAKEさんとSONYさんとの「スイーツ×テクノロジー」のコラボイベントに審査員として呼んでいただいて、参加しました。

  率直な感想は、楽しかったです。ものすごく。

 新しい「もの」や「考え方」を、ゼロから立ち上げることはハードルが高いため、やはり異分野融合から生まれるだろうなというのを肌で感じました。

 また、今回のイベントで強く感じたのは、前のブログでも書いた「感情と理性のバランス」でした。

 この感情と理性のバランスがいいもの同士の組み合わせは、相性がいいと感じます。 

 一般的なプロジェクターやスピーカーの場合、購入する上での優先順位は、性能などの機能的(または理性的、左脳的)な部分が比較的大きいと思います。

 今回のSONYのLife Space UXさんの商品は、性能ももちろんすごいのですが、どちらかといえば私たちの感情に対してより訴えてくるようなものでした。

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 また反対に、一般的なスイーツの場合は、ファッション的(または感情的、右脳的)なものが多いと思うのですが、BAKEさんのスイーツは質実剛健で、原材料の良さなどのストーリーを見せてきちんと納得させて買ってもらおうとする理性的な部分が強いと思います。OPEN LABを立ちあげたことからも、科学的においしいお菓子を作ろうという気概を感じます。

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 今回、この「理性的なジャンルにある感情的な商品×感情的なジャンルにある理性的な商品」という組み合わせが、お互いを補強しあって、イベントの中で実にいい調和を生み出していた気がします。 

 これがたとえば、「SONYのLife Space UX商品×老舗の高級果物」であったり、「重厚なオーディオ機器×BAKEのスイーツ」だったら、かなり違和感があったことでしょう。

 今回の「スイーツ×テクノロジー」を見ると、異分野融合がうまくいくか、いかないかは、「感情と理性のバランス」考えるとある程度判断できるのではないかと感じます。

 さらに言うなら、新しいもの同士は引き合いますし、新しいものを求めている人同士もやはり引き合うなと感じました。

 大学院で食品開発学特論という科目と担当していることもあり、新しいものを生み出す上でのヒントをお話した多くの方からいただいたのが、とても印象的でした。

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