夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

額装をいただきました

 以前、『新潮45』で対談したビートたけしさんとの額縁入り写真を編集者の方から送って頂きました。

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 写真を見て、対談時のたけしさんの言葉がいくつか頭にフラッシュバックされました。

 なんだかんだ一日中食べもののことばかりを考えている日がよくあることとか、総合芸術としての料理の研究範囲はとんでもない大きさを持っているでしょとか、『戦場のメリークリスマス』の撮影中、坂本龍一さんがうなぎを食べられなくて怒ってしまった話とか。

 私が仙台で大学生だった頃、映画が好きで、上映中の映画はほぼすべて観ていた時代がありました。

 その映画にどっぷりと漬かっていた時、今はもうない仙台駅前のエンドーチェーン横の映画館で、北野武監督の『ソナチネ』を観ました。興行的にはさんざんだったようで、私が観た時も、観客は私だけでした。

 その“貸し切り”で見た時の、映画の中身の記憶はほとんどありませんが、映画館を出たあとの独特の不思議な感覚は覚えています。それまで触れられたことのない感情の部分をえぐられた気分でした。

 対談が終わった後、ソナチネのDVDの箱の内側にサインしてもらいました。ぼそっと「なつかしいなー」と言ったのを聞き逃しませんでした。

 額装はホコリをかぶるので箱に入れてしまっておきます。