夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

「おしどりミルクケーキ」保存食

 「おしどりミルクケーキ」というお菓子をご存知でしょうか。

 パリパリっとした食感が特徴の板状のミルク菓子です。パッケージはこちら。↓

 パッケージを見て「あっ、見たことある!」と思った方もいるのではないでしょうか。

 山形県の高畠町にある日本製乳株式会社さんが作っている山形の代表的なお菓子です。

 今日、その日本製乳株式会社代表取締役社長の八重島様が研究室にいらっしゃって、新商品である「おしどりミルクケーキ保存食」↓に関してお話する機会がありました。

 このおしどりミルクケーキ保存食が開発されたのが、ちょうど東日本大震災の直前で、実際に被災地に山形から支援第一弾として出荷されたとのことでした。

 震災後に問い合わせが一気に増えたともおっしゃっていました。

 災害時の保存食の条件を考えると、このおしどりミルクケーキはかなり有望な存在でしょう。

 東日本震災後、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は一気に手に入りにくくなりました。しかし、長期間保存できる乳製品はロングライフミルクや粉ミルクなどかなり限定されます。

 さらに乳製品は、リラックス作用のある「カルシウム源」としてきわめて重要で、そのカルシウム含量と吸収の良さから、なかなか代用品がないもののひとつです。

 長期間保存でき、手軽に食べられ、普段も栄養価の高いおやつとして利用できるおしどりミルクケーキは、保存食の条件をかなり満たしているといえます。

 実際、災害時以外でも、登山時の携帯食として、重宝されているようです。

 おみやげでたくさん頂きましたので、今度学生たちと試食会をしたいと思います。

 ちなみに、おしどりミルクケーキの認知度は、東北地方出身の学生だとほぼ100%、それ以外の出身だとぐっと下がるようです。

 日本製乳株式会社さんのWeb*1では、いろいろな種類のおしどりミルクケーキがご覧になれます。いろいろな味があり、飽きさせないのも保存食として大事な要素だと思います。

 いざという時に役立つ食品を地味地味探していきたいと思います。

*1:[http://www.nihonseinyu.co.jp/index.html:title=日本製乳株式会社] | おしどりミルクケーキ サクサクミルクチップ