夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

「料理は科学ですね」

 さっき見ていたNHKの連続テレビ小説の「ごちそうさん」で、主人公のめ以子(杏さん)が、スコッチエッグの熱伝導を話す下宿生の悠太郎に「料理は科学ですね」といっていました。

 料理を分子レベルで研究しているものとしては、嬉しいセリフです。

f:id:yashoku:20131012113009j:plain(画像:NHKより)

 科学を知っていると料理は格段においしくなりますが、科学は料理のおいしさのすべてではもちろんありません。

 食べもののおいしさは、化学的要因、物理的要因、栄養生理学要因、心理学的要因、遺伝的要因、民族的要因、地域的要因、環境要因などいろいろなファクターによって左右されます。

 科学は、おいしさの一部といったところでしょうか。

 分子調理・分子料理を専門にしている身としては、「科学は料理の最高の隠し味」ぐらいは声を大にして言いたいものです。