夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

もう一つの「招致活動」の成功

 昨日、スペインから帰国しました。いい刺激をたくさん受けて来ました。

 また、夜な夜なおいしいものをたくさん食べ過ぎて、胃がやや“筋肉痛”です。

 今回参加した国際栄養学会議(International Congress of Nutrition、ICN)は、国際栄養科学連合(International Union of Nutritional Sciences、IUNS)が4年に一度開催する、栄養学分野で最大の国際学会です。

 開催国にもよりますが、毎回100カ国前後から3,000人程度の参加者があります。

 今回のスペイン・グラナダでのICNが記念すべき第20回大会で、4年後の2017年、第21回大会はアルゼンチンのブエノスアイレスで開催することがすでに決まっています。

 過去および今後の大会の開催地を列挙すると、次の通りです*1

  1. 1948年 ロンドン(イギリス)
  2. 1952年 バーゼル(スイス)
  3. 1954年 アムステルダム(オランダ)
  4. 1957年 パリ(フランス)
  5. 1960年 ワシントンD.C.(アメリカ)
  6. 1963年 エディンバラ(イギリス)
  7. 1966年 ハンブルク(西ドイツ)
  8. 1969年 プラハ(チェコスロバキア)
  9. 1972年 メキシコシティ(メキシコ)
  10. 1975年 京都(日本)
  11. 1978年 リオデジャネイロ(ブラジル)
  12. 1981年 サンディエゴ(アメリカ)
  13. 1985年 ブライトン(イギリス)
  14. 1989年 ソウル(韓国)
  15. 1993年 アデレード(オーストラリア)
  16. 1997年 モントリオール(カナダ)
  17. 2001年 ウイーン(オーストリア)
  18. 2005年 ダーバン(南アフリカ)
  19. 2009年 バンコク(タイ)
  20. 2013年 グラナダ(スペイン)
  21. 2017年 ブエノスアイレス(アルゼンチン)

 そしてグラナダでのIUNS総会で、ブエノスアイレスの次の2021年の第22回大会の開催地が、投票・決定となる予定となっていました。

 最終候補地は、中国(北京)、アイルランド(ダブリン)、そして日本(東京)でした。

 日本栄養・食糧学会と日本栄養改善学会のメンバーからなる誘致ワーキンググループが、HP*2やFacebookページ*3の立ち上げ、学会でのブース出展や積極的なロビー活動など、オリンピックさながらの活動を行っているのを存じ上げていました。

 そして、18日の夜のIUNS総会で、日本が選ばれました!

 関係者の皆さま、誠におめでとうございます!!

 日本が32票、アイルランドが13票、中国が9票と、1回目の投票で決まったようですね。

 2020年の東京オリンピックの次の年の2021年に、「栄養学のオリンピック!?」が東京国際フォーラムで開かれます。

 次の東京オリンピックが東京だけでなく、“日本全体”のスポーツ熱として高まって欲しいように、2021年の国際栄養学会議も東京だけでなく、“日本中の多くの人”に最新の「栄養」の知識に触れる機会となって欲しいなと思います。

*1:4 Yearly Meeting | IUNS

*2:ICN 2021 TOKYO | Proposal to Host the 22nd International Congress of Nutrition in Tokyo Japan 2021

*3:Go for International Congress of Nutrition 2021, Japan