夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

バル店員さんの動きの背後には…

 スペイン、アンダルシア地方にあるグラナダでの学会中、夜はホテル近くのバルで食事をしました。
 お酒(ビール)とそのあてのタパスをいろいろいただきました。

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 お酒を頼むと小さなタパスも付いてきました。日本の“お通し文化”と一緒ですね。

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 そのバルで思ったこと。

 旧市街中心のヌエバ広場に面したホテルに泊まっていたのですが、人通りが多く、晩ご飯どき(日本と比べると遅く、9時から11時頃)になると、近くのバルはどこも大勢のお客で賑わっていました。

 店内と外のテラス席が20〜40席あるような店でも、店員は最小限の数人ぐらいしかおらず、オーダー取り、酒作り、料理サーブ、会計、テーブル片付けなどを一人でこなしていました。

 客が大勢入れ替わる中、オーダーミスや会計ミスもありませんでした。

 タパスをつまみながら、年配の男性、若い女性などのバルの店員さんの動きを眺めていたのですが、実に動きが小気味いいというか、メリハリあるというか、動作に無駄がなく、ほれぼれする仕事ぶりでした。

 バルでお酒を引っ掛けた後、ヌエバ広場で流しのフラメンコをたまたま見かけた時、ああこれか!と思いました。

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 フラメンコのシャープな踊りが、バルの店員さんの動きと重なったのです。

 ここアンダルシア地方は、フラメンコが生まれた土地。

 フラメンコの踊りの中の凛々しい動作が、一般の人に立ち振る舞いにも暗に影響しているかもしれないと思ったグラナダでの最後の夜でした。