夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

ニューロガストロノミー Neurogastronomy

 以前から気になっていた本が届きました。

 「ニューロガストロノミー Neurogastronomy」という本です。ベンゼン環?をかたどったかわいい表紙です。

 著者は、神経科学者のゴ​​ードン M· シェパード Gordon M. Shepherd。イェール大学医学部の教授で、Journal of Neuroscienceの前の編集主任の方です。

 サブタイトルに「How the Brain Creates Flavor and Why It Matters」とあるように、「脳とフレイバー」についてメインに書かれています。まださらっとしか読んでいませんが、おもしろそうな予感がします。

 私は、嗅覚の科学的なメカニズムよりも、この分野の社会学的意義に興味が湧きました。

 なぜ人が食べものをおいしく感じるのかを神経科学的に研究するのが、このニューロガストロノミーでしょう。

 ニューロガストロノミーを学ぶことは「食通」や「ワイン評論家」のためだけでなく、欧米諸国そして日本でも社会問題化している「肥満」の解決策にもつながる可能性などが考えられているようです。

 全部読んでみて興味深かったら、私の担当の大学院講義の「食品開発学特論」で使おうかと思っています。日本語版はまだ出ていないようですね。個人的には翻訳してみたい本です。

Neurogastronomy: How the Brain Creates Flavor and Why It Matters