夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

Modernist Cuisine モダニスト料理

 「Modernist Cuisine」という料理本。とうとうやってきました。

 これは、すごい! 今日届いたのですが、中身のグレードの高さに圧倒されました。写真の色鮮やかさ、随所にある調理道具ごと切った「断面図」、分かりやすい科学的視点。そして、予想以上に大きくて、重い…。

 料理本の域を遥かに超えています。アーティスティックな百科事典といったほうがいいでしょう。著者の料理に対する凄まじいエネルギーを感じます。

 マイクロソフトの元CTOで、著者の一人であるネイサン・ミアボルド(Nathan Myhrvold)は、「分子ガストロノミー」という言葉を意図的に使わず、「Modernist Cuisine モダニスト料理」という言葉を使っているようです。

 「モダニスト(現代)」という言葉に、現代建築や現代アートがここ100年の間に起こってきたことを料理の世界にも当てはめようとしています。

 分子ガストロノミーという言葉を使うと、怒り出すシェフもいると聞きます。分子ガストロノミーという言葉には、あまりにもいろいろな人に多くの意味を持ちすぎたというか、手垢が付き過ぎてしまっています。

 「Modernist Cuisine」、これからじみじみ楽しみたいと思います。

Modernist Cuisine: The Art and Science of Cooking

 家庭版?の「Modernist Cuisine at Home」も来月出るようです。
Modernist Cuisine at Home