夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

サイエンス&カルチャー地域住民セミナー 健康を支える食生活の「安心・安全」

 宮城大学地域連携センターでは、地域の方と一緒に食生活の安心・安全について考える地域住民セミナーを今年8月から隔週土曜日(全8回)で開催しています。

 講師は宮城大学の食産業学部の先生で、昨日の第4回目を私が担当しました。

   ・セミナープログラム

     第4回「卵の健康パワー 〜卵との上手なつきあい方〜」講師:食産業学部准教授 石川 伸一
     9月15日(土)14時〜15時30分

   ・場所:宮城大学大和キャンパス(宮城県黒川郡大和町学苑1−1・アクセス

   ・主催:宮城大学地域連携センター

   ・お問い合わせ先:宮城大学地域連携センター(担当:菊池・山内)
               TEL 022-377-8319 FAX 022-377-8421
               E-mail:jigyobu@myu.ac.jp

 私の専門の「卵」の話を3つのストーリーでお話しました。質問時間を長めに設けましたが、多くの参加者の方からたくさん質問をいただきました。講演後も、直接質問してくださる方がたくさんおり、講演者としては大変ありがたかったです。

 卵と健康に関することで一番気になるのは、はやり卵のコレステロールの問題でしょう。この卵のコレステロールの話は、毎回、大変説明が難しいもののひとつです。

 説明が難しい理由はわかっており、以下の3点です。

    • 食事のコレステロール摂取量は、血清コレステロール値とダイレクトに応答しているとは限らない。
    • 食事性コレステロールに対して、遺伝的に低感受性の人と高感受性の人がいる。
    • 血清コレステロールは高すぎず、低すぎず「中庸」がいい。

 ようは、コレステロール応答は人によって違うことと、高くても低くてもダメという、“はっきり言えなさ具合”が、白黒はっきりつけて欲しい方にとっては、曖昧に感じられるため、なかなか正確な情報が伝わりにくいのではないかと思っています。

 また、講演の中で、同じ学部の大久先生が共同研究に携わり、第5回『大学は美味しい!!』フェアにも出展した「みたらしぷりん」の話をしました。大学が携わった卵の加工品ということで紹介しました。講演後、参加者の皆さまにそのみたらしぷりんを召し上がっていただきました。