夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

モノよりもココロガマエを

 今週、日本食品科学工学会での発表で、札幌にきています。

 昨日のシンポジウムのひとつに【防災フォーラム】「東日本大震災に学ぶ大災害時の “食” と健康」―二次災害としての健康被害を防ぐために―というのがあり、聞いてきました。

 モヤモヤしたものを含め、いろいろ感じることがありました。それは、後日このブログで書くことにします。

 私が東日本大震災を経験して、防災・減災に最も大事だと感じたことは、「モノ」よりも「心構え」です。

 「どんなものを備蓄したらいいですか?」と私はよく聞かれるのですが、それ以前の「前提」をわかっていないとモノだけに気を取られて終わりになります。

 備蓄食についていえば、災害が起きた時の状況、時間経過、食べる人の年齢や病気の状態などのファクターで大きく変わります。

 事前に最も大事なのは、どんな状態になっても臨機応変に対応できるという心構えだと確信を持っていうことができます。そしてそれは、普段から意識しないと磨かれないことも強く感じています。