夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

「昆虫食」実践!@基礎ゼミ

 このブログで何度も出てきていますが、所属大学の初年次教育に「基礎ゼミ」という、週1回、各教員のもとで行う少人数教育があります。

 先月、その基礎ゼミが終わりましたが、今年は女性4名、男性1名の配属でした。

 基礎ゼミの初回で、「最近読んだ印象的な本をわかりやすく周りの人に紹介して下さい」という課題を出したところ、私も流れで最近読んだ本を何冊か紹介することになり、このブログでも取り上げた「昆虫食入門」の本の話などをしました。

 意外なことに、昆虫食に興味を抱いたようで、特に女子学生たちは「虫、食べてみたーい」というではないですか。

 全国唯一の食産業学部であり、「食」を冠に持つ学部ですので、食への興味はただならぬものがあります。

 大学に入学し、広く興味を持つこと、そして何事も“チャレンジ”することはとても大事なことです。ということで、身を持って「昆虫食」を実践してもらうことにしました。

 昆虫食の初級中の初級である、「いなごの佃煮」と「はちのこ」をAmazonで購入しました。


↑いなごの佃煮From山梨。最小単位が、なぜか2パック…。


↑蜂の子From長野。信州の珍味。

 新聞を広げて出てきた「いなごたち」は、学生からの写真攻めに。↓

 「いなごの佃煮」は食経験があった学生が多かったようですが、はちのこはみんな初めてだったようです。

 いやー、うちの学生たち、虫を食べる食べる! 

 蜂の子はやや苦手のようでしたが、いなごの佃煮はじっくりと観察しながら、ぱくついていました。心理的な「抵抗」は私が思ったよりはないようです。

 ただ食べるだけでは単なる試食会ですので、「今後、昆虫食の需要を伸ばすためにはどうしたら良いか」というテーマで学生間でブレインストーミングをしてもらいました。

 「粉にして調味料にする」、「昆虫食のイメージアップ戦略を練る」などの意見ありました。最後「一案だけに絞って」と指定して議論させたところ、学生案では「昆虫食の新たな健康機能を見つけ出す」という結論に至りました。

 はちのこだけでなく、ブレストするのも初めての学生が多かったようです。

 ただいま、前期の定期試験の真っ最中。試験が終われば、一年生にとって初めての大学の長い夏休みに突入です。夏休み中、昆虫食に限らず、いろいろな食経験値をアップさせてほしいものです。