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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

食生活改善推進員会@宮城県大衡村での講演

 昨日の午前に、宮城県中部にある大衡村(おおひらむら)で講演させていただきました。

 私が3月に上梓した「大震災を生き抜くための食事学」という本を大衡村の保健福祉課の方が読んでくださり、ありがたいことに今回お声をかけていただきました。

 講演は、大衡村の食生活改善推進員会研修会の一環として行われ、村民の食改善に関わる食生活改善推進員約50名の方々(すべて女性)に、今後の備蓄食のあり方などについて90分ほどお話させていただきました。

 東日本大震災の震源となった宮城県沖では、マグニチュード7以上の余震が発生する確率が以前高く、引き続き注意が必要とされています。震災によりライフラインが遮断され、巨大なストレスにさらされたときに、自分や家族の命を無事につなげるかどうかは、何と言っても「食」の備えの有無にかかっています。

 実際、今回の東日本大震災を経験していらっしゃる方々が対象でしたので、一方的に私がお話するというより、「イザという時」のために、どのように「心」を備え、具体的にどんな「食」を備蓄すればよいのかを一緒に考えて行きたいという気持ちで講演に望みました。

 講演中、若造の私の話を皆様、大変熱心に聞いてくださり、大学の講義以上に熱が入りました。講演後、私の研究室で行なっている卵の保存食などへの活発なご質問を頂戴し、私自身も大変勉強になりました。

 また、講演内で「2004年に起きた新潟の中越地震の時に、被災者の方が一番欲しかったものの一つに野菜などの食料品がありました」というアンケート結果を紹介したところ、講演後、ある受講者の方から「実際その時、野菜を持って新潟に行きましたよ」というお話もお聞きすることができました。

 今回お世話になった大衡村の保健福祉課のKさんのお話によると、大衡村は県内一肥満率が高い土地のようで、その汚名返上に向けて、食生活改善推進員の方々のご活躍が期待されているようです。

 普段は大学にこもっているので、外で講演させていただく機会を得て、ニューエネルギーをいただきました。そして、やはり「食」と「健康」の分野は、女性の力が偉大だということを強く感じました。

 講演後、大衡村老人福祉センターの近くにある「昭和万葉の森」に寄り、その中の「万葉茶屋」でお昼のおそばを食べて帰って来ました。