読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

「考える人」の考える料理

 新潮社の季刊誌「考える人」。最新号の特集が「考える料理」という、私の興味のツボにはまる特集でした。書店で見つけ、“考えずに”レジに持って行きました。

 特集の目次を紹介します。

  • 川上弘美さんのもてなし料理
  • 魯山人の美食」を茄子尽くしで試みる 山田和
  • 張競先生の「臨機応変」中華料理
  • 「コート・ドール」斉須政雄シェフ フランス料理の発想
  • 美味しさの考察
    • 玉村豊男 おいしい豚ヒレ肉の料理法
    • 張競 文人と豆腐料理
    • 小泉武夫 発酵は料理のマジシャンである
    • 福岡伸一 分子生物学的料理のコツ
    • 隈研吾 どんぶり建築論
    • 町田成一 トマトの甘い魔力
    • 山田和 天下の美味、茄子
    • 椎名誠 野外料理の強烈レシピ
    • 坂本素行 糖尿病S氏の食の愉しみ
  • プロに訊く料理のコツ
    • 捌く 築地「魚河岸三代目 千秋」
    • 煮る 那覇「割烹 潮」
    • 焼く 六本木「レスプリ ミタニ」
    • 炒める 代々木上原「ジーテン」
    • とんかつ 赤坂「フリッツ」
    • 天ぷら 赤坂「楽亭」
    • 調味料 広尾「分とく山」
  • アンケート 私の好きな料理の本 ベスト3

 文章量は多くありませんが、深みと広がりとコクのある、実に“味わい深い”文と写真が並んでいます。

 美味しい料理の裏に隠された科学的な調理のコツや食文化の背景などを知ると、心が満たされます。ある意味、食べ物を食べて満腹になること以上の心の満足感を得ます。

 ただ、妻に料理のうんちく話をすると、たいてい煙たがられます…。世の男性方、どうぞご注意下さい。