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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

「震災レシピは、アイデアの結晶であり、想いの結晶である」と感じた日

食と震災 非常食・保存食

 昨日、以前このブログ*1でも紹介させて頂いた、仙台市民センターの合同企画『「私はこうして凌いだ」〜食の知恵袋〜』という災害時のアイデア料理の選考会があり、お邪魔させて頂きました。

 事前に書類で東日本大震災時に作ったレシピを募集したところ、たくさんのレシピが集まりました。その書類審査により選ばれた10の料理が、実際に応募した本人により太白区中央市民センターで調理されました。

 年配の男性から学生まで幅広い方の参加があり、実に興味深い料理が並びました。

 1品1品ここで詳しく説明したいところですが、市民センターのG8企画プロジェクトの大変熱いメンバーの方々がこれからレシピをまとめた冊子を作成するとのことです。大変楽しみです。

 今回この市民センターの企画に応募されたレシピをすべて拝見しましたが、どの料理にも震災時に肉体・精神を支えていた「想い」が込められていました。選考会でしたが、どのレシピも良い悪いの判断などできるものではなく、どの料理にも創意工夫が施されているとしみじみ感じました。

 震災は起こるよりは起こらないほうが当然いいわけですが、今回震災が起こったことを無理やりポジティブに考えるとするなら、「食」大切さ、「水」の大切さ、「電気」の大切さ、「人」の大切さなどを改めて再確認できたことでしょう。

 さらに、災害時の、限られた食材、限られた道具、限られた熱源の中で考えて作られた料理は「知恵の集結」であり、震災が「新しい料理の発明」に大きく寄与したといえます。

 今回料理された震災レシピの何品かを12/3(土)に一般の方に食べてもらう試食会を開催するとのことです。その際、私は「災害時の食について考える(仮)」というタイトルで基調講演させて頂く予定となっております。ご興味のある方はどうぞご参加下さい。

*1:[http://d.hatena.ne.jp/yashoku/20110913/p2:title=「私はこうして凌いだ〜食の知恵袋〜」レシピ募集] - 食品研究者の夜食日記