夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

半年遅れの宮城大学の入学式 〜ニュー入学式となれ〜

 本日10時から、約半年遅れで「平成23年度宮城大学入学式」がとり行われました。

 3.11の東日本大震災によって、本年度、宮城大学の授業開始は1ヶ月遅れ、5月上旬のGW明けから始まりました。それに伴い、入学式は施設の安全性の面からずっと延期状態となっていました。

 大学の主役は“学生”であり、その学生たちを受け入れる「入学式」は、送り出す「卒業式」とともに大学の2大イベントです。

 私が学生の頃は、入学式には何の思い入れもありませんでしたが、大学側の人間になってから、入学式は新入生への節目のセレモニーとしてして歓迎してあげたいという気持ちは強くなりました。


↑大学院新入生のお二人。学部の入学式と共に、大学院の入学式も行われました。


↑式典の様子。中央は、村井嘉浩 宮城県知事。

 宮城大学は、被災地のど真ん中の宮城県にある公立大学法人ですので、「学長の式辞」も「知事の挨拶」も「来賓の祝辞」も「新入生の代表あいさつ」も当然ながら、東日本大震災のことが語られました。

 通常の入学式とは異なり、学生を迎える教職員も、入学した新入生自身も「復興のためには」ということを、改めて感じる式典だったのではないかと思います。

 また、西垣克 宮城大学学長が式辞で言っていましたが、日本の大学でも外国の優秀な学生の獲得を狙って入学式を9月にすることが検討されています。

 高等卒業から大学への入学までの期間を、「ギャップ・イヤー(gap year)」といいますが、英語圏では、この時期にアルバイトなどをして今後の勉学のための資金を貯めたり、ワーキング・ホリデーしたり、語学留学したり、ボランティア活動に参加する人も多いといいます。

 宮城大の学生たちは、前期中、災害ボランティアなどにたくさん出かけていましたので、ある意味、今回の宮城大学の半年遅れの入学式は、今後主流となるかもしれない9月入学のプロトタイプになるかもしれません。いわば、“ニュー”入学式というか、“ネオ”入学式といいますか。


↑式典後の「食産業学部・食産業学研究科の集合写真撮影」を撮影するご父兄の皆様。

 宮城大の入学式が9月になって、いまさらという感じもしましたが、上の様な写真を見ると、保護者の皆様のためにも入学式を挙行できたのは本当に良かったと思います。