夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

日本食品科学工学会@仙台

 第58回の日本食品科学工学会が、9/9(金)〜9/11(日)に仙台の東北大学川内北キャンパスで行われました。

 なか日の10日(土)に行われた第3回研究小集会の卵の部会で、講演させていただく機会をいただきました。

 今、私の研究室のメインテーマの一つである「食品のプロテオミクス(プロテオーム解析)」について、基礎から応用までの広い話題をお話ししました。

 講演のタイトルは、「卵製品の品質・機能向上を目的とした鶏卵のプロテオーム解析」です。

 タイトルバックは、4月に石巻に大学で災害ボランティアに行ったときに撮った桜の写真です。3.11の東日本大震災からちょうど6ヶ月経つということで、本題の前に地元の現状を簡単に紹介しました。

 今回、話した内容は以下の通りです。






 食後のランチョンセミナーでしたので、できるだけ見ていただく方が眠くならないように、わかりやすい話を心がけました。簡単すぎて、内容が既知のことばかりだった方もいらっしゃったと思います。

 今回の講演で最も嬉しかったことは、世話人を務めていただいた岐阜大学名誉教授、前東京農業大学教授の渡邊幹二先生に初めてお目にかかれたことです。

 渡邊先生は卵の科学の権威で、以前卵の書籍の執筆などでお世話になっておりましたが、お会いするのは今回が初でした。

 私は卵の研究をメインに据えておりますので、渡邊先生は憧れの存在でずっとお会いしたいと思っていましたがなかなかタイミングが合わず、今回やっとその念願がかないました。さらに講演の前に渡邊先生ご自身からご紹介していただく機会を得て、思わず目頭が熱くなりました。

 また、同じ世話人をしていただいた(独)農業生物資源研究所、前キユーピー(株)研究所所長の長谷川峯夫先生には、事前にわざわざ大学に足をお運びいただき、講演の趣旨説明をしていただきました。準備段階から細やかなご対応をしていただきまして、深く感謝申し上げます。

 今回の学会では、たくさんの方との新しい出会いがあり、とても充実していました。

 卵の研究部会なので、講演の最後はこんなスライドで締めました。