夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

私が澤穂希選手以上にリスペクトする女性研究者

 なでしこジャパン、ワールドカップ優勝おめでとうございます!
 めでた過ぎて、適切な言葉が頭から出てきません。

 十分ではない待遇、注目度もさほど高くなかった中で、ずっと選手生活を続けてきた女子サッカー選手のメンタル面は、男子サッカー選手の比ではないでしょう。

 特に、長年日本の女子サッカーを牽引してきた澤穂希選手は、世界でも「レジェンド」となりましたね。いやはや、すごいです。「国宝」といってもいいでしょう。

 私には、そんな澤穂希選手以上にリスペクトする女性研究者がいます。

 カナダ留学時代に同じ街に住んでいたある日本人の研究者の方です。

 現在、日本の大学にお勤めで、私が研究や教育面で感じていること、悩んでいることはほとんど網羅的に経験済みのため、相談するといつも“膝を打つ”答えを下さる方です。私のわかりにくい、答えにくい質問にもやわらかなサンドイッチにはさんで、食べやすくしてそっと胸元に渡してくれる感じでしょうか。

 たまに、「カナダ時代を思い出してみません?」といってこんなYoutubeの動画を教えてくれるお茶目な人でもあります。

 私が3月仙台で被災直後にも暖かいメールを何度も頂きました。「こちらに来ようと思ったら迷わずに是非来てください。一緒にキャンプ生活をしましょう。いつでも待ってます。」それらの言葉にどれだけ勇気付けられたか。

 先日の連休の日曜、その方がいる東京に何年かぶりに会いに行きました。いつものように新宿で待ち合わせをし、一緒に食事をしました。今回はこんなアメイジングなものをご馳走になってしましました。

 震災時のこと、節電のことなど、お互いの近況を話しつつ、また心に残る言葉をいくつかもらいました。

 最近はだいぶ変わってきていますが、日本の大学はまだまだ男性教員の割合が多く、男社会が根強く残っている職場です。その中で女性研究者の方は、男性研究者が感じ得ない小さなストレスから大きなストレスまでを日々感じ取っていることでしょう。

 日本女性の強さは、男社会下のストレスを慢性的に感じながらも、それに対処しているからなのかなと感じます。

 沢選手も長い海外生活経験がありますが、海外に出て行った日本人女性は男性よりも圧倒的に活躍している印象があります。それだけ、日本は女性にとってストレスのある土地だということでしょう。現に、海外に流出する女性の数は男性をはるかに凌駕しています。

 私は、その女性研究者やなでしこジャパンのストレスを超えた先に見える“しなやかな強さ”に強く惹かれます。小さい頃から、そのような強さを持った女性がいる環境下で育ったからでしょうね、きっと。