夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

地震、津波、原発事故は防げないが、風評被害は私たちが唯一防げる災害です

私の実家は、福島の中通りです。

実家は母と祖母が二人暮らしで、近くに姉夫婦が住んでいます。姉は地方公務員なので、避難住民への対応に追われているでしょう。

福島の浜通り地方では、地震災害、津波災害、そして原発事故の「三重苦」です。
放射性物質の過剰な反応により、原発周辺の住民に物資が届かないという「風評被害」が加わりました。
安全なはずの首都圏で、食料の買いだめ、ガソリンスタンドに長蛇の列とのニュースもありました。

今、日本人の多くの人が出来る唯一の災害への援助は、放射性物質の正しい知識を学んで、理性的に対応することです。

きっと、世界中が私のふるさとを今後「汚染地」として扱うのでしょう。胸が張り裂けんばかりです。

自分の大切な人が原発の近くで恐怖に耐えながらそこにいざるを得ないのを想像して下さい。

どうか、落ち着いて理性的な対応をお願いします。