夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

縄文式ダイエット

 以前私のブログで、炭水化物ばっかり食いの「弥生式食生活」ではなく、いろいろな食物から各栄養素をまんべんなく摂取する「縄文式食生活」がいいのではという記事*1を書きましたが、それに関連したニュースを最近2つ見かけました。

 asahi.com(朝日新聞社):縄文人、意外と長生き 65歳以上が3割 聖マリアンナ医科大

 平均寿命が30歳前後とされ、「過酷な生活環境のため、早死にする人が多かった」と考えられてきた縄文時代の人たち。しかし、出土人骨の年齢推定に関する最新の研究で、実は65歳以上とみられる個体が全体の3割以上を占める――という結論がこのほど提示された。
(以下略)

 ご飯1日3杯の女性、糖尿病リスク1.5倍 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 1日にごはんを3杯以上食べる日本人女性は糖尿病の発症率が高いことが、国立がん研究センターなどによる6万人規模の追跡調査でわかった。

(以下略)

 最近カロリーゼロ商品をよく見かけますが、「カロリー徹底排除主義」的な傾向を年々感じます。

 ダイエットでは、カロリーを減らすよりも、炭水化物といかに上手に付き合うかがはるかに大切です。まぁ、炭水化物だけというよりもタンパク質、脂質などをふくめた総合的な栄養バランスを保てるかでしょう。

 ダイエットにしても、色々なものをバランスよくチョットずつ食べるのがいいに決まっていますが、そのような当たり前の、ありふれた主張は通りにくいのが今の日本です。

 せめてネーミングに「縄文式ダイエット」というちょっとインパクトのある名前が必要なのかもしれません。

*1:[http://d.hatena.ne.jp/yashoku/20100904/p1:title=縄文式食生活のススメ] - 食品研究者の夜食日記