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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

オクトーバーフェスト in カナダ

食の思い出

 つい先ほど、仙台の錦町公園で行われている杜の都のビールまつり 仙台オクトーバーフェストに行ってきました。その様子は、後日、写真付きで報告します。

 オクトーバーフェストはドイツのお祭りですが、私がカナダのゲルフ大学に留学中、ドイツ系の移民が多い街で行われたオクトーバーフェストのことを思い出しました。

 留学中のブログから当時の記事を引っ張り出してきて、再掲載します。

カナダっぽい祭り、オクトバーフェスト

 ゲルフのお隣の町、キッチナー市 Kitchenerとウォータールー市 Waterlooはツイン・シティを形成し、K-Wといわれている。キッチナー・ウォータールーの最大の祭りといえば、オクトーバーフェス Octoberfestと呼ばれるビール祭りである。本家はドイツ、ミュンヘンのオクトバーフェストであるが、ドイツ以外で行われるオクトバーフェストとしてはこのキッチナーは最大であるらしい。オクトバーフェストは、その名の通り10月に行われ、期間は10月第二月曜日のカナダの感謝祭 Thanksgiving Day前後、約10日間行われる。ちなみに今年はキッチナー・オクトーバーフェスト25周年であるらしい。

 ビール党の私にとってこの祭りは、以前から気になっていた。昨年のオクトバーフェストは最終日の夜に行ったため祭り自体がすでに終わっていて実に悔しい思いをしたため、今年は祭りの中日である感謝祭前日の日曜日に出かけることにした。ゲルフからキッチナーまでは車で30分程の距離であるが、飲んだ後、車の運転を気にしなくても構わないように予め泊まるホテルも予約しておいた。

 午後3時頃、町の中心部近くのオクトバーフェスト・ハウス Octoberfest Hausというビールが飲める仮説テントへと向かった。普段は昼間からアルコール飲料を飲むのには抵抗があるのだが、オクトバーフェストは飲むことが祭りなのだから、この日ばかりはしょうがないと自分になぜか言い訳をする。

 まず、地元キッチナー産のブリック Brickというイノシシがトレードマークのビール(Amber味)と、ソーセージ(ザワークラウトとポテト付き)を購入。日が明るい内のビールは実に胃に染みた。ソーセージにかけたオクトーバーフェスト・マスタードというのが、甘いハニー味であったのがオクトーバーフェストならではの味か。シュナイツェル Schnizelという薄いカツレツもかなかな美味しく、ビールも進む。結局、Brick Honey Red、Molson Canadian二杯、Heinekenと計5杯程飲んだ。Octoberfest Haus内では、ドイツの民族音楽の生演奏が流れ、民族衣装を着た男女が踊り、実にほのぼのとした雰囲気であった。

 キッチナーのオクトバーフェストは、北米最大のビール祭りというキャッチフレーズで40万人が訪れるというが、会場が市内に分散されているせいか、町の中心部では意外と人出が少ないように感じられた。訪れた日曜は基本的に市内の店が休みなので、特に閑散としているように見えたのかもしれない。平日の方が、各ビール会場で深夜遅くまで営業しているため、観光客よりも地元の人のためといった祭りなのだろう。祭りのイベントの内容が、樽転がしやチェス大会などローカル色が強いが、このような田舎の祭りの方がより「カナダっぽさ」を感じられる気がする。

 オクトバーフェストはドイツ系移民による祭りであるが、カナダでは他にもカリブ海系移民によるカリバナ、イングランド発祥の演劇の祭りであるストラットフォード・フェスティバル、中国のドラゴン・ボート・フェスティバルなどがある。移民の多いカナダは、世界中の祭りを体験することがお得な国であるかもしれない。

 夏に秋と祭りのシーズンもあらかた終わり、これからカナダは長い冬を迎えることになる。冬の週末は数少ないウィンター・フェスティバルも楽しみにすることにしよう。

Posted: October 9, 2006

 ブログ中の、飲み物・食べ物の表現がやたら細かいのは、”記録する”という意識が強かったからでしょう。今から4年前の出来事です。

 ちょっと、カナダホームシックになりました…。