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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

コロッケの定義

 よく学生には「常識を疑え」とことあるごとに言っています。「世の中当たり前と思っていることほど、当たり前じゃないよ」と。食の分野でも、食べ物がどのようにして体に取り込まれて、体の成分になっているかは完ぺきには分かっていないのです。「分かっていそうなことほど、実は分かっていない」のだと。

 普段、コロッケを食べるとき、「コロッケの定義」とか考えたりしないでしょう。しかし、次のようなニュースをみると「コロッケっていったいなんだろう」と考えたくなります*1

「日本一」大きい、コロッケがお目見え…静岡

 静岡県三島市で10日、直径2・55メートル、重さ約400キロの巨大な手作りコロッケがお目見えした。北海道厚沢部あっさぶ町が持っていた記録を45センチ上回る「日本一」の大きさ。

 三島商工会議所青年部の創立15周年記念行事の一環で、地元の児童らが育てたジャガイモ250キロ、タマネギとひき肉各40キロなどが材料。直径3メートルの特注の鍋を使い、540リットルの油で揚げた。

 コロッケは切り分けられ、市民約2000人に振る舞われた。参加した松浦悟君(10)は「フカフカして食べ応えがある」と満足そうだった。

(2010年7月11日 読売新聞)

 コロッケには見えなくても、”定義的”にはコロッケなのでしょうね。以前のブログで取り上げた巨大ベーグルの時も同じように感じました。これははたしてベーグルなのかと。

 常識を打ち破るほど巨大であったり、へんてこな食品がたくさん出てきて欲しいです。その食べ物の定義を考えたくなるので…。もちろん、安全でおいしいことは大前提ですが。
 

*1:[http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20100711-OYT8T00424.htm:title=「日本一」大きい、コロッケがお目見え…静岡] : ニュース : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)