夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

大人の食べ物

 ここ数年、「大人」ブームが続いています。大人のための絵本、大人のためのゲーム、大人のための修学旅行などなど。

 当然ですが、普段大人が使っているものにあえて「大人」は付けません。「大人のための車」とか「大人のための確定申告書」とかは、聞いたことがありません。もし、「大人のための煙草」が出てきたら、大変です。子どもが普通に煙草を吸っていることになりますから。

 子どもたちの聖域に、大人たちが進出するとき「大人」が使われます。商品を売る側も、少子化で子供たちをターゲットとするよりも、大人を巻き込んだ方がマスが大きいので、商い上もうかると判断しているからでしょう。

 食品分野でもついに「大人」の商品が出てきました。キリンの「大人のキリンレモン」や小岩井乳業の「大人のヨーグルト」です。

 大人の休日に、この大人のヨーグルトを食べながら、「学研大人の科学」に付いているふろくを組み立て、「日経おとなのOFF」でも読めば、ぐっと大人度も上がる!?ことでしょう。