夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

おせち料理を食べる予定のない人 - 36%

 クリスマスも終わり、今年も残りわずかとなりました。年末で何かと慌ただしい時期です。私はやっと年賀状も書き始めました。

 年越しに向けて正月のおせち料理の準備に取りかかっている方も多いのではないでしょうか。ちまたでは料亭の高級おせちの販売予約が人気ですが、気になるのはその予算でしょう。
 今日の日経新聞の土曜日版「日経プラス1」で、おせち料理の予算に関する記事がありました。「当世ふところ事情」というアンケート結果より。

「2010年のお正月のおせちの予算はいくらですか?」

  • 36% おせちを食べる予定はない
  • 21% 5000円未満
  • 19% 5000円以上1万円未満
  • 10% 1万円以上1万5000円未満
  • 7% 1万5000円以上2万円未満
  • 7% 2万円以上 

(対象は全国の成人既婚男女。有効回答は618人)

 昔に比べて「おせち離れ」が進んでいるとは感じていましたが、日本人の実に三人に一人がお正月におせち料理を食べなくなっているようです。「おせちを食べる派」でも、その準備方法は「一部作って一部購入する」人が約半分、すべて買う人が3割、手作り派が2割でした。

 さらに、面白いのはクリスマスケーキの食べている割合です*1

「クリスマスケーキ」に関するアンケート

  • 33.5% クリスマスケーキを自分で購入し、食べた人
  • 52.4% 自分では購入しなかったけれどもケーキは食べた人
  • 14.1% 購入もしないし食べもしなかった人

15〜59歳男女(n=355)を対象にアンケートを実施(実施期間は2002年11月29日から12月3日の5日間)。

 もはや、日本の伝統料理のおせち料理は、舶来のクリスマスケーキよりも食べられていないというのが今の現状です。
 年末年始は、海外やスキー旅行に出かけ、そもそも自宅にいない人も多いでしょう。また、おせち料理自体、多くの人が好んで食べる味ではありません。

 日経の記事では「おせち料理は忘れられない家族の思い出の味」と文章を結んでいましたが、おせちを食べる人がそもそも少なくなり、さらにわざわざ手作りする人が非常にまれな現代では、家庭のおせちの味などはあったものではありません。それ以前に、正月、一家団欒で食卓を囲む風景自体が、もはや風前の灯なのかも知れません。

 最近は日本の伝統芸能や伝統文化に興味を持つ若者が少なくないと聞きます。国際人として、日本の伝統料理であるおせち料理について、(食べる食べない、作る作らないは別として)知っておいても損はないのかなと個人的には思います。

 おせち料理の情報は、Wikipedia*2、はんぺんで有名な紀文のサイト*3キッコーマンのおせち料理のレシピサイト*4などをご参考にしてください。

*1:きかせて・net-トレンドウォッチ:[https://www.kikasete.net/marketer/mk/survey/tw/result/mk_tw67.php:title=意識調査・市場調査レポート|「クリスマスケーキ」に関するアンケート結果]

*2:[wikipedia:御節料理]

*3:紀文:[http://www.kibun.co.jp/enter/osechi/shogatu/index.html:title=おせち料理 お正月特集|紀文のお正月]

*4:キッコーマン:[http://www.kikkoman.co.jp/homecook/college/10shoga/recipie.html:title=おせち料理のレシピ/ホームクッキング]