夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

「学校の近くにファストフード店を開いてはいけません」

 ロイターニュースから。

学校に近すぎるファストフード店に営業停止命令

 英ロンドン東部のウォルサム・フォレスト区議会は20日、学校からの距離が近すぎたファストフード店を営業停止にすると発表した。英国の自治体がこのような決定を下したのは、初めてとなる。

 クライド・ロークス議員は今回の措置について「住民からファストフード店の林立について対処して欲しいとの要望があったため」と説明した。 

 発表によると、店の所有者は命令に従うまで3日間の猶予が与えられる。

 同議会の報道官によると、同区では学校から400メートル以内にファストフード店を新規出店することが、3月24日から禁止されていたという。

[ロンドン ロイター 2009年 04月 21日 13:04 JST]

 記事をよく見ると、学校に近すぎるファストフード店がダメな理由がはっきりと書いてません。「林立している」から営業停止ならば、学校周辺に限定する必要はないはずです。どう考えても、ファストフードが子供たちの健康に良くないのが理由なのでしょうが、ファストフード業界に配慮してか、そのような文は一言も入れていません。ロイター、巧みです。

 学校で自販機で炭酸飲料の販売を禁止しているところは聞きます。北米でも学校にはダイエットシュガーを使った炭酸飲料しか売ってないところがよくあります。私の通っていた高校でも、学内には牛乳とお茶の紙パックの自販機しか置いていなかった記憶があります。

 以前、このブログでも近所にファストフードの店が増えると、脳卒中になる?という記事を話題にしましたが、健康主義の潮流に乗って、ファストフード店は何かと叩かれる存在です。ただ、大きな業界なので、上の記事ぐらいでは、ノミに叩かれているようなものでしょう。

 そのうち、健康至上主義(ヘルシズム)がエスカレートして、ファストフード店に「子供は入店禁止」とか、「ウエスト85cm以上の人はお断り」のような条例ができるかもしれません。