夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

世界金融危機になって良かったこと―その2

 現在の不況ゆえに家庭回帰の志向が強まって、外食を減らして自分で料理をする人が増えてるようです。そのため、家庭で料理する素材や道具が売れているとのこと。

 また、男女問わず、クッキングスクールに通う人が増えています。料理に関心を持つ人も増えることは、食育や日本の食料自給率を考える上でもいいきっかけになるでしょう。

 私は学生の頃、かなり貧乏でしたが、貧乏なりの家計のやりくり方法があって、いかに安くておいしい料理ができるかに情熱を注いでいた時期もありました。

 輸出産業や外食産業は大変厳しい時代ですが、食に興味を持つ人が増えること自体は悪いはずはありません。気持ちが沈みがちの時は、格安激ウマ料理の開発を目指して、不況を楽しむぐらいのスタンスでいた方がいいでしょう。