夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

食料品の格付けをするウェブサイトの登場

 私たちの身近にある食料品について、もっと詳しく知りたいと思った人は多いでしょう。しかし、ウェブサイトで調べようとしても、その製品を作っている会社のホームページでは、都合の悪い情報は一切載せていないのが普通です。客観的で科学的、かつ商品ごとに比較するようなサイトがあれば、利用したいと思う人は多いでしょう。そんなウェブサイトが登場したというニュースから。

「GoodGuide」,食品の健康,環境,社会責任に関する情報も提供


 消費者向け製品を原料や環境負荷などに基づいて格付けする米GoodGuideは,食料品に関する情報提供を米国時間2009年3月16日に開始した。同社が運営するサービス「GoodGuide」ではこれまで,石けんなどのパーソナルケア製品や洗剤類,子ども向け玩具などを対象にしていた。

 同サイトでは各製品を「健康」「環境」「社会責任」の3つのカテゴリに関して10点満点で評価している。健康は,製品使用による発がん性など身体に与える影響について分析する。環境は,大気や水質,天然資源に与える影響について,社会責任では労働条件や人権といった雇用者としての責任などを評価する。

 トップページで製品を検索し,検索結果をスコア順に並び替えることが可能。食料品を検索する場合は,砂糖,塩分,コレステロール,飽和脂肪の少ない製品といった条件も指定できる。各食料品の情報ページでは栄養成分表も掲載する。

現時点で情報を提供している食料品は約5000点だが,今後さらにデータベースを拡充する予定。


(ITpro 2009/03/18)

 これまで、日本でも商品の口コミサイトはたくさんあったでしょうが、GoddGuideでは科学者、技術者のチームを結成して数百に及ぶ情報源から製品に関する情報を収集しているのが特徴のようです*1

 GoodGuideでの格付け具合を調べてみました。例えば、私が以前よく食べていたLay'sというポテトチップスの評価は、
Health/Nutrition Performance:4.4、 Environmental Performance: 5.8、Social Performance: 5.5、GoodGuide Rating: 5.2(10店満点)
とあまり高いスコアではありませんでした。「健康」の点が低いのは、塩分が低塩ではないからのようです。

 米国のサイトなので、もちろん日本の製品は評価されていません。評価が高まれば、いずれ日本版GoodGuideが登場するでしょう。時間があれば、私もこのような製品評価サイトを作りたいと考えていました。市場に出てくる食料品の数は膨大なのでとても一人で対応できるものではありませんが…。

 GoddGuideは、原料、製造工程など、今まで知られて知られていなかった背景の情報を知らせてくれるものですが、私たちがそれらの製品を購入する時にこそ、関係する情報は知りたくなるものです。それに対しても、すでにモバイル対応しており、抜かりはないようです*2

 食の情報を詳しく知りたい人には、いわゆる「ロハス」という人達が多く含まれるでしょう。このGoodGuideの格付け基準、「健康」「環境」「社会責任」というキーワードは、ロハスな人達を対象としているなら、どんぴしゃのポイントを突いています。

 

*1:TechCrunch: [http://jp.techcrunch.com/archives/20080910tc50-goodguide-shines-light-on-the-goodness-of-consumer-products/:title=TC50: GoodGuideはパーソナルケア製品の健康、エコ、社会的責任関連情報を提供]

*2:TechCrunch: [http://jp.techcrunch.com/archives/20081105goodguides-database-of-consumer-product-goodness-goes-mobile/:title=消費者製品の良し悪しを格付けするGoodGuideがついにモバイルへ]