夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

サザエさん家の料理雑誌—その1

 出版されている料理雑誌のイメージを、「サザエさん」の登場人物で表現してみました。

フグ田家
サザエ → 「きょうの料理」(NHK出版)
 言わずと知れたNHKの長寿番組「きょうの料理」のテレビテキスト。50年以上の歴史を持つ由緒正しき料理雑誌。家族の中でフネさんとともに台所を仕切っているサザエさんなら、必ず購読したことがあるはず。家族の栄養を考えて、女子栄養大学出版の「栄養と料理」も是非読んでいてほしい一冊。

マスオ → 「danchu」(プレジデント社)
 マスオさんの年代が読むが読む料理雑誌の定番といえばやはりこれ。グルメ情報が満載で、マスオさんもお店選びに利用しているのでは。日本酒、焼酎特集などが多いのも特徴で、お酒をたしなむマスオさんも目を通しているでしょう。

タラオ → 「キューピー3分間クッキングテキスト」(日本テレビ出版)
 NHKの「きょうの料理」とともに料理テレビ界の巨人「キューピー3分間クッキング」。タラちゃんが料理雑誌を読むとは思えないが、TVと連動した「キューピーの3分間クッキング」のテキストにはちょっと興味がわくかも。

磯野家
カツオ → 「月刊専門料理」(柴田書店
 勉強はできないが、商才があるカツオくんが読んでいそうなのは、外食業界紙「月刊専門料理」。料理専門出版社である柴田書店が発行。同じ柴田書店で、より経営よりである「月刊食堂」も候補の一つ。

ワカメ → 「オレンジページ」(オレンジページ
 明るく若々しいイメージのある「オレンジページ」がワカメちゃんによく似合う。同じ系列の「レタスクラブ」という線も捨てがたい。

波平 → 「男の食彩テキスト」(NHK出版)
 釣りが趣味の波平さんは、釣った魚をさばくことから料理に目覚め、定年後は「男の料理入門」というカルチャースクールに通うことでしょう。愛読誌はそうなるとNHKの「男の食彩」しかありません。料理後の台所は片付けなさそうなので、サザエさんやフネさんのひんしゅくを買いそうです。

フネ → 「四季の味」(ニューサイエンス社
 日本のお母さんのイメージがあるフネさんは、やはり素材の旬と伝統的な家庭料理を大切にする「四季の味」がよく似合います。雑誌内で紹介した料理の器が購入できる「食器のお取り次ぎ」をサザエさんと一緒に「良いわねぇ」と眺めていてほしいです。

 つづく。