夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

食物アレルギー

「そば粉製品≒めんのそば」なのはなぜか?

前のブログで『一日三食そばでもいい「そば喰い」にとって、…』と書きましたが*1、そば好きの多くは、「麺の蕎麦“切りそば”が好き」という意味であって、決して「そば粉をお湯で練った“そばがき”が好き」というわけではないでしょう。 先日、私が担当してい…

日本の新型インフルエンザ騒動は、体のアレルギー反応と似ている

新型インフルエンザ(H1N1)の国内感染者が増加の一途をたどっており、学校閉鎖や各種行事のキャンセルなど、社会生活に深刻な影響が出ています。 日本における新型インフルの騒動を見ていると、体の中で起こるアレルギー反応と一緒ではないかとふと思いまし…

食物アレルギーを完全に避けることが難しいのはなぜか?

以前,小学生が学校給食の「そば」の摂取により、アナフィラキシーショックによって死亡するという痛ましい事故がありました。食物アレルギーは、その人の生命をも脅かす問題であるため、重度のアレルギー患者は、摂取するものに細心の注意を払っています。…

食物アレルギーを悪化させる物質

食品に含まれる化学物質のために、じんましんや気管支ぜんそくが引き起こされることがあります。このような食品中の物質は、以前「仮性アレルゲン」と総称されていました。 例を挙げると(化学物質:含まれる食品)、以下のようなものがあります。 ヒスタミ…

食物アレルギーを誘発する物質

最近、食品の裏側に書かれている卵、乳、小麦、そば、落花生などのアレルギー表示に、新たに「えび」と「かに」の表示が新たに義務づけられたことを知っている人はあまり多くはないでしょう。 日本で現在、アレルギー表示が義務づけられている「特定原材料」…

死のキス

「死のキス(fatal kiss)」というのをご存じでしょうか。 2005年11月末に、カナダのケベック州に住む15歳の少女が、ボーフレンドとキスをしたことで死亡したというニュースが報道されました。少女はビーナッツアレルギー患者で、相手の男性が直前にビ…