夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

食と震災

震災時の「食」を伝えたい

先週3月15日(木曜日)の読売新聞夕刊に『震災の「食」伝える』という記事が載りました。 事前に読売新聞の記者さんから取材を受け、被災時の仙台市内の食事情などをお話ししました。また、先日上梓した「大震災を生き抜くための食事学」にも記事内で触れて…

食と放射性物質の問題 〜科学者のスタンスとは〜

福島原発事故によって、「信頼」が大きく低下したのは、東電、そして原発の御用学者たちでしょう。3.11後、私も科学者の一人として、原発事故や放射性物質に対して、社会における「科学者のスタンス」を再認識しています。 一般の方が、原発問題で今一番気に…

幸せホルモン「オキシトシン」から思う震災1年

人に愛情や信頼の感情を呼び起こすホルモンに、「オキシトシン」というものが知られています。 オキシトシンは、授乳する母親の脳内で分泌され、母子の愛着の関係を形成したり、愛すべき対象や大事にする相手を心に刷り込むという、いわば「愛の物質」として…

「大震災を生き抜くための食事学」本日発売

本日3月9日、株式会社主婦の友社より『必ず来る!大震災を生き抜くための食事学 3.11東日本大震災 あのとき、ほんとうに食べたかったもの』が発売されます。 この本は、東日本大震災後の多くの人との「交わり」によって生まれました。 「食品研究者の夜食…

TOKYO FM「よんぱち」に出演しました

放送作家の鈴木おさむさんがパーソナリティをつとめる、毎週金曜日午後1:00〜4:30放送の番組TOKYO FM「よんぱち」に、本日、生出演させて頂きました。 3.11東日本大震災から約1年。 4年以内の発生確率が70%といわれる首都圏直下型地震に対して『私たちは、…

震災後の栄養から考える「ライフステージ栄養学」と「オーダーメイド栄養学」

震災後の栄養事情から 今日、Webサイト上で見つけた「震災後の“栄養”」に関するカロリー不足*1とカロリーオーバー*2という“相反する”2つの記事から。 東日本大震災:避難所の食事、栄養に問題 1カ月後も解消されず−−宮城・南三陸 東日本大震災の避難所で提…

「大震災を生き抜くための食事学」インタビュー

3月9日に上梓する「大震災を生き抜くための食事学」の私のインタービューが掲載されたウェブサイトが公開されました。 興味ある方は、どうぞこちらをご覧下さい。

「3.11 キヲクのキロク」市民が撮った3.11大震災

上梓する「大震災を生き抜くための食事学」の巻頭カラーページで写真を提供して頂いたNPO法人20世紀アーカイブ仙台さんが、それらの写真が載った「3.11 キヲクのキロク」という写真集を発刊しました。 発行日の本日、仙台駅前の丸善に行って購入してきました…

備蓄食を「常備」+「備蓄」で「常備蓄」するという発想

今日のTOKYO FMの番組シナプスでお話しした、備蓄食を「常備蓄」するという発想について、若干解説を。 震災などの災害後は、その置かれた状況にもよりますが、少なくとも救援体制が整うまでの期間約3日間(大都市の場合は約1週間)を自力で乗り切るために…

「大震災を生き抜くための食事学」

ラジオなどで、「もうすぐ1年」という言葉が耳に入ってくるようになりました。自分でもあまり感じたことのない「特別な感情」が徐々に湧いてきているのがわかります。 私はあの震災時に、大学で「食」の教育と研究をしている立場でありながら、自分の研究が…

TOKYO FM 「シナプス」に出ます

明日は、4年に一度のうるう年の2月29日。 明日のTOKYO FMのシナプスという番組で少しお話しさせていただきます。 シナプスは、やまだひさしさんがパーソナリティをしている、毎週月曜日から木曜日の13:00〜16:00に放送している番組で、今週は「HOW TO SU…

食と放射性物質の問題 〜何を信じたらいいのかわからない世の中で、唯一“はっきり”言えること〜

食と放射性物質の問題に関しては、「政府が放射性物質に関する情報を隠しているかもしれない」という不安を抱いている方が多いのではないかと思います。 食品は自分の体の中に入れるものですから、「信頼」が不可欠です。食品中の放射性セシウムの規制値が20…

「災害時の食から今後の備蓄食を考える 〜あのとき、ほんとうに食べたかったもの〜」 6/6

昨日のつづき。 本日は、「災害とのつきあい方 〜地震の国の人だもの〜」について。 以上、全6回のスライドは、12/3に仙台市太白区中央市民センターで行われた「私はこうして凌いだ 〜食の知恵袋〜」交流イベントでの“エッセンス”だけを簡単に示したもので…

「災害時の食から今後の備蓄食を考える 〜あのとき、ほんとうに食べたかったもの〜」 5/6

昨日のつづき。 本日は、「家庭での備蓄のコツ 〜食料、水、熱源を〜」について。 明日は、「災害とのつきあい方 〜地震の国の人だもの〜」について。

「災害時の食から今後の備蓄食を考える 〜あのとき、ほんとうに食べたかったもの〜」 4/6

昨日のつづき。 本日は、「災害時に役立つ「食」とは 〜災害前の心構えと備蓄食の条件〜」について。 明日は、「家庭での備蓄のコツ 〜食料、水、熱源を〜」について。

「災害時の食から今後の備蓄食を考える 〜あのとき、ほんとうに食べたかったもの〜」 3/6

昨日のつづき。 本日は、「これまでの震災時の「食」 〜阪神大震災と中越地震からの教訓〜」について。 明日は、「災害時に役立つ「食」とは 〜災害前の心構えと備蓄食の条件〜」について。

「災害時の食から今後の備蓄食を考える 〜あのとき、ほんとうに食べたかったもの〜」 2/6

昨日のつづき。 本日は、「私の 東日本大震災の体験 〜震災後の1週間、感じていたこと〜」について。 明日は、「これまでの 震災時の「食」 〜阪神大震災と中越地震からの教訓〜」について。

「災害時の食から今後の備蓄食を考える 〜あのとき、ほんとうに食べたかったもの〜」 1/6

12/3に仙台市太白区中央市民センターで行われた仙台まち・ひと交流財団主催、3.11 東日本大震災「私はこうして凌いだ 〜食の知恵袋〜」交流イベントでの基調講演の「スライド」をご紹介します。 講演タイトルは、「災害時の食から 今後の備蓄食を考える 〜あ…

震災レシピにみた「地料理力」と「思いやり力」

昨日、私も参加した3.11東日本大震災『「私はこうして凌いだ」〜食の知恵袋〜』交流イベントを取り上げたNHKニュース*1から。 仙台 被災者の食事に学ぶ催し 12月3日 18時54分 東日本大震災が発生した際、電気やガスなどのライフラインが断たれたなかで、被災…

食の知恵袋レシピ@「私はこうして凌いだ」交流イベント

本日、3.11東日本大震災『「私はこうして凌(しの)いだ」〜食の知恵袋〜』交流イベントで講演してきました。 NHKさんも来ていましたね。 そのイベント内の「震災時の食の知恵袋レシピ」の試食会の様子の写真をいくつかご紹介します。 イベントの詳細につい…

3.11東日本大震災「私はこうして凌いだ〜食の知恵袋〜」冊子完成記念イベント

以前、私のブログ*1、*2で、3.11東日本大震災『「私はこうして凌いだ」〜食の知恵袋〜』という仙台市民センター様の合同企画をご紹介しました。 今回、その企画メンバーの皆様のご努力によって、3月11日の東日本大震災後、水やガス、食材も満足にない中で、…

「震災レシピは、アイデアの結晶であり、想いの結晶である」と感じた日

昨日、以前このブログ*1でも紹介させて頂いた、仙台市民センターの合同企画『「私はこうして凌いだ」〜食の知恵袋〜』という災害時のアイデア料理の選考会があり、お邪魔させて頂きました。 事前に書類で東日本大震災時に作ったレシピを募集したところ、たく…

半年遅れの宮城大学の入学式 〜ニュー入学式となれ〜

本日10時から、約半年遅れで「平成23年度宮城大学入学式」がとり行われました。 3.11の東日本大震災によって、本年度、宮城大学の授業開始は1ヶ月遅れ、5月上旬のGW明けから始まりました。それに伴い、入学式は施設の安全性の面からずっと延期状態となっ…

「私はこうして凌いだ〜食の知恵袋〜」レシピ募集

3.11の東日本大震災からはや半年が経ちました。震災後の私の記憶は、忘れて良いこと悪いことどちらも次第にですが薄れ始めています。 今回の大震災で多くの方が感じ、そして忘れていけないことの一つは、やはり「食の大切さ」ではないかと思います。「食」産…

野菜と米と牛と花と

お盆に実家の福島に帰りました。 そこに住む母と祖母、近くに住む姉と話したことは、原発による放射能汚染に関することがほとんどでした。福島県民のほどんどの方がそうでしょうが、見えない放射能におびえながら暮らしていることが実の家族との会話からより…

私が澤穂希選手以上にリスペクトする女性研究者

なでしこジャパン、ワールドカップ優勝おめでとうございます! めでた過ぎて、適切な言葉が頭から出てきません。 十分ではない待遇、注目度もさほど高くなかった中で、ずっと選手生活を続けてきた女子サッカー選手のメンタル面は、男子サッカー選手の比では…

災害時だからこそ、おいしいものを!

今回の東日本大震災で被災された地域、また買いだめによる食料品不足が起こった首都圏等では、少なからず「食」の実態が浮き彫りにされたように感じます。 実際に仙台で被災した一食品研究者として、震災時に食べることの意味、特に食の「おいしさ」について…

震災アウトドア生活を振り返って

新潟から私の研究室宛に、素敵な「食品群」が素敵なメッセージと共に送られてきました。しかも、ダンボール箱いっぱいに。 送っていただいたOさん、本当にありがとうございます。餅1個1個、ご飯1粒1粒を、消化管全体と体全体で噛み締めていただきたいと…

「これからの非常食・災害食に求められるもの」

注文していた本が届きました。 「これからの非常食・災害食に求められるもの―災害からの教訓に学ぶ―」と「これからの非常食・災害食に求められるもの2―災害時に必要な食の確保―」というタイトルの本です。 どちらも新潟大学地域関連フードサイエンスセンタ…

宮城大学の災害ボランティア活動で思ったこと

私の所属する宮城大学では、東日本大震災が起きた3月の末から、災害ボランティア組織を立ち上げ、被災地にボランティアを希望する学生および教職員を継続的に派遣しています。 先週までは仙台市の宮城野区、今日から石巻市へと活動場所を移し、多くの学生達…