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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

「せんせー、変な卵が産まれてました!」

卵(鶏卵)の研究をしているため、大学でニワトリを飼っています。白い雌鳥さんを16羽ほど。 今朝、鶏小屋掃除担当の学生さんが、やや興奮気味で私の部屋に入ってきました。 「せんせー、変な卵が産まれてました!」 現物が、こちら。↓ 通常の卵と比較すると…

“Umamiバーガー”から考える「うま味」の存在意義

前回の「うま味」のブログ記事*1に関連したネタを一つ。 「Umamiバーガー」ってなに? 現在、マクドナルドで「クォーターパウンダー」の数量限定「¥1,000バーガー」キャンペーン*2が行われていますが、CMからはおいしさ感がにじみ出ていますね。 バーガーの…

“おいしさ”は料理の中ではなく、脳の中にある

先日、久しぶりに外で焼肉を食べました。パワーを得たい時は、やはり肉ですね。 炭火で肉を焼く際、網の上で焼かれる音、肉の焼き目、立ち上る香り、そして食べた時に肉からほとばしる肉汁の風味やとろける食感によって「おいしさ」を感じます。 おいしい料…

「孤独のグルメ」と「もぐもぐタイム」から思う、食事どきの本能と理性のバランス

わが家では、オンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」を利用しているのですが、ずっと観るまい観るまいと思っていた「孤独のグルメ」をついに観てしまいました。 もともと漫画をドラマ化したもので、漫画は以前に読んでいました。まったくオチのない…

「昆虫食」実践!@基礎ゼミ

このブログで何度も出てきていますが、所属大学の初年次教育に「基礎ゼミ」という、週1回、各教員のもとで行う少人数教育があります。 先月、その基礎ゼミが終わりましたが、今年は女性4名、男性1名の配属でした。 基礎ゼミの初回で、「最近読んだ印象的…

肥満なのは調理された食べ物を食べているから? ー体重の増加は食品の調理方法に依存するという研究からー

食べ物は体の“燃料”ですが、 「その燃料のエネルギー量は、食べ物に含まれる“カロリー”だけではなく、その“調理方法”にも関係している」という研究が11/7の米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)のオンライン版に掲載…

究極の宝探し 〜ウナギの産卵場所の発見@鰻博覧会〜

本日は土用の丑の日。今晩、鰻の蒲焼を召し上がった方も多いのではないでしょうか。 今月、こんなニュースを目にしていました。 産卵場所解明へ…マリアナ海嶺でウナギの卵採取 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 東京大学大気海洋研究所などの研究グルー…

巨大イカの超節約生活

以前、節約も限界? 「1食30円」以下に抑えるには、という記事を書きましたが、自然の生き物には驚くべき節約の達人がいます。現存する動物でおそらく、最も節約生活を送っているのが世界最大の無脊椎動物である巨大イカ「ダイオウホウズキイカ」でしょう。 …

食べられたくないトウガラシ、しかし食べたいヒト

暑くなると、無性に辛いものが食べたくなります。本格的なインド料理やタイ料理が食べたい今日この頃です。 トウガラシなどの辛味の正体は、カプサイシンという成分なのは有名です。カプサイシンは、舌や口腔内にあるカプサイシン受容体であるTRPV1という膜…

歩くトウモロコシ

昨日紹介した「雑食動物のジレンマ」で印象に残った文章を紹介します。 現在、私たちの食を支えている工業的食物連鎖は、ふつうはスーパーやファストフード店などにたどり着く。その鎖の始まりを突き止めようとすれば、様々な場所に行き当たることになるだろ…

「残酷な方法によらない」食品求めて騒動に

AFPBB Newsから*1。 「残酷な方法によらない」食品を使用すべし、豪市議会から「ティムタム」が消えた 【3月26日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)の市議会では、議会が行う行事などでは「残酷な方法によらない」食品を使用するという方針が新たに導…

食への興味がわくのはなぜか?

「鬼平犯科帳」や「剣客商売」の作者で、美食家として知られる池波正太郎が、著書「散歩のとき何か食べたくなって」のあとがきで次のように言っています。 人間は、他の動物と同様に、 「食べなくては、生きて行けない……」 ようにできている。 私どもが食物…