夜食日記

分子調理学者。料理・調理のメカニズムを研究する大学教授。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、共訳書に『The Kitchen as Laboratory』(講談社)など。分子料理・分子調理ラボ(http://molecular-cooking-lab.net)を主宰。関心は「食×科学×芸術」。

栄養

なぜ結婚すると太るのか―テストステロンの功罪―

結婚後に男性が、◯◯キロ太ったという話をよく耳にします。”結婚太り”または”幸せ太り”といわれ、よく周囲からからかわれる格好のネタとなります。旦那さんは、自分のお腹まわりのたるみの原因を「奥さんの手料理がおいしくて」などと食事に求めようとします…

W杯日本代表、躍進の食事

日本ではもう終わってしまった感のあるサッカーワールドカップですが、栄養学者としては、日本代表選手たちが大会中どんな食事を摂っていたのか気になります。 読売新聞の記事から*1。 食事・栄養管理 試合で10キロ以上走り続けるには、試合の前、試合中の…

巨大イカの超節約生活

以前、節約も限界? 「1食30円」以下に抑えるには、という記事を書きましたが、自然の生き物には驚くべき節約の達人がいます。現存する動物でおそらく、最も節約生活を送っているのが世界最大の無脊椎動物である巨大イカ「ダイオウホウズキイカ」でしょう。 …

「節約遺伝子仮説」から考える「美人の定義」

ヒトが生きるために食糧を簡単に得るようになったのは、ヒトの歴史の中でごくごく最近になってからのことです。人類の歴史は、飢えとの戦いだったといえるでしょう。 少量の食物を脂肪として体内に保存できることや、少量のエネルギーを効率良く利用して生き…

海藻をご飯にする細菌

WIRED VISIONのニュースから*1。 日本人の腸だけに存在?:海藻を消化する細菌「海洋細菌の中で、藻細胞壁の分解を行なう酵素を特定した」とフランスのStation Biologique de Roscoff(ロスコフ海洋生物研究所)の生物学者、Mirjam Czjzek氏は述べている。「こ…

将棋棋士の”ブレインフード”

昨日は、受験生のための”ブレインフード”という記事を書きましたが、よく頭を使う職業といったらやはり”棋士”でしょう。将棋界のトップにいる羽生さんは、対局中に体重が2、3kg減るともいわれています。そんな棋士たちの食事の様子を書いた記事がこちら。 …

受験生のための”ブレインフード”

16日、17日と大学入試センター試験があり、試験を受けた受験生、センター会場で試験運営に携わった大学の教職員の方々などは、お疲れ様でした。今年、私は試験監督に当たらなかったので、通常の休みを取ることができました。 これから本格的な受験シーズンが…

飲むコラーゲンの常識・非常識

「コラーゲンを飲んで肌を若く美しく」とか「コラーゲンを飲んで内側からハリのある肌に」というキャッチフレーズの商品をドラッグストアなどでよく見かけます。 これらの広告を信じてコラーゲン飲料をせっせと飲んでいる研究者がいたら、その研究者の研究能…

ゼラチンをコラーゲンというのは、スクラップ部品を自動車というのと同じ

わが国の健康食品市場は高成長を遂げていましたが、ここ数年はさまざまな規制からマイナス成長となっています。そんな中、コラーゲンは、美容食品の伸びで、ここ数年二桁成長の快進撃を続けています。 コラーゲンとは、構造的に下の図のような3本のペプチド…

食料品の格付けをするウェブサイトの登場

私たちの身近にある食料品について、もっと詳しく知りたいと思った人は多いでしょう。しかし、ウェブサイトで調べようとしても、その製品を作っている会社のホームページでは、都合の悪い情報は一切載せていないのが普通です。客観的で科学的、かつ商品ごと…