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夜食日記

食品研究者が夜中に「食」についてつらつら綴る日記。専門は、分子レベルの「食品学」「調理学」「栄養学」。「クックパッド食みらい研究所」特別研究員。分子料理・分子調理ラボ(www.molecular-cooking-lab.net)を主宰しています。食ほど体と心に影響を及ぼすものはないと思いませんか。

昆布と椎茸の“合わせだし”が最強の理由 うま味「相乗効果」の分子メカニズム

私が「卵」の研究者だからかも知れませんが、「茶碗蒸し好き」と公言する方に、かなり会ってきた気がします。 フタを開けると立ち上がる上品な香り、つるりとした食感、そして日本人の遺伝子に組み込まれたほっとする「ダシ」への安心感などが、満腹でも茶碗…

開かれた「遺伝子検査」というパンドラの箱

自分が「血圧が上昇しやすい体質か」や「脂肪が燃焼しにくい体質か」などは、とても簡単に調べられるようになってきました。 高血圧、肥満関連遺伝子を調べる「遺伝子検査」を行う機関や民間の会社が、日本にもたくさん存在しています。 その中で、私たちに…

トマトブーム?@将棋世界

最近の食品系のトップニュースといえば、「トマトの成分が中性脂肪を減らす」という研究報告*1があったことでしょう。 トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見:効果を肥満マウスで確認 2012年2月10日 河田照雄 農学研究科教授(生理化学…

食べることを想像してごらん。そうすれば、実際食べる量は減るよ。

忘年会シーズンに真っ盛り。飲み過ぎ、食べ過ぎで胃腸がだいぶ疲れている方も多いのではないかと思います。さらに来週は、クリスマスウィークが控えています。 もし今、オーバーウェイトでお腹のぜい肉が気になり、クリスマスケーキやチキンを頭から遠ざけよ…

自分の体が”クラシックカー”から”ハイブリッドカー”に変わる時

最近ちょっとはまっているのが、穂村弘さんのエッセイです。歌人でいらっしゃるだけあって、言葉の選び方に独特の味わいとセンスを感じます。 最近読んだ「本当はちがうんだ日記」。 本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)作者: 穂村弘出版社/メーカー: 集英社…

縄文式ダイエット

以前私のブログで、炭水化物ばっかり食いの「弥生式食生活」ではなく、いろいろな食物から各栄養素をまんべんなく摂取する「縄文式食生活」がいいのではという記事*1を書きましたが、それに関連したニュースを最近2つ見かけました。 asahi.com(朝日新聞社…

なぜ結婚すると太るのか―テストステロンの功罪―

結婚後に男性が、◯◯キロ太ったという話をよく耳にします。”結婚太り”または”幸せ太り”といわれ、よく周囲からからかわれる格好のネタとなります。旦那さんは、自分のお腹まわりのたるみの原因を「奥さんの手料理がおいしくて」などと食事に求めようとします…

食べられたくないトウガラシ、しかし食べたいヒト

暑くなると、無性に辛いものが食べたくなります。本格的なインド料理やタイ料理が食べたい今日この頃です。 トウガラシなどの辛味の正体は、カプサイシンという成分なのは有名です。カプサイシンは、舌や口腔内にあるカプサイシン受容体であるTRPV1という膜…

「節約遺伝子仮説」から考える「美人の定義」

ヒトが生きるために食糧を簡単に得るようになったのは、ヒトの歴史の中でごくごく最近になってからのことです。人類の歴史は、飢えとの戦いだったといえるでしょう。 少量の食物を脂肪として体内に保存できることや、少量のエネルギーを効率良く利用して生き…